IT業界においてセキュリティ部門と並んでエンジニアの需要が増えているのがインフラエンジニアだ。
ITが社会に浸透していくなかでそもそもWeb・システムが正常に機能するインフラ環境を整える役割の重要性が増しているからだ。
そんなインフラエンジニアになるためにとくに必須となる資格はない。
インフラ環境の構築・保守ができるだけのスキル・経験を持っていれば誰にでもできる。
しかし就職・転職の視点から考えるとインフラエンジニアとしてのスキルを証明できるような資格を持っておくとより有利になるのは間違いないだろう。
ではどんなものがあるのだろうか。
まずアピール度が高い国家資格としてITパスポートと基本情報技術者試験が挙げられる。
インフラエンジニアを目指すならまずこの2つの資格取得がスタートラインとなるといっても過言ではないだろう。
どちらもそれほど難易度は高くないため、基本的なスキルを身につけていることを証明するための資格といった位置づけでもある。
もう少し高度・専門的な資格となるとIT環境における応用的なスキルを備えているかを問う応用情報技術者(AP)がまず第一候補だ。
幅広い分野における専門的なスキルと応用力を問う資格となっており、合格率は24パーセント前後だ。
逆に専門性を求める資格としてデータベーススペシャリスト(DB)やネットワークスペシャリスト試験(NW)がある。
インフラ方面でもとくにこれらの方面に強いことに証明できるだろう。
一方特定の企業が認定ベンダー資格ではAmazon社のAWSに関するスキルを問うAWS認定、データベースの分野で広く知られるオラクル社が運営しているオラクルマスターなどが挙げられる。
これらの中から自分の目標に合わせて適切な資格の取得を目指していくことになるわけだ。